―静岡ホビーショウ合同展示会―
Vol.3 Repricompany『レプリカンパニ―』

 

Repricompany  『レプリカンパニ―』

 カーモデラーならば知らない人はいないプロモデルフィニッシャー畔蒜幸雄(あびる ゆきお)氏が主宰なさっておられますモデルフィニッシャー集団です。(こういう言い方は失礼かと思いますが上手く言い表せないもので・・・)
 惜しまれつつも休刊となった『プチカラージュ』の作品製作をなさっていた方々、といえばお解りかと思います。詳細な事が解らないので上手く紹介出来ないのですが、自動車模型専門誌で活躍なさってるプロ集団だけに、作品は皆、素晴らしい出来で、どう表現してよい物か、要するに私が言いたいのは・・・一生の内で見れる機会はほとんどないから、見れて良かった。その一言に尽きます。補正した物の、画像がひどい有様なので、参考になりませんので、もし見れる機会がありましたら必ず見ることをお勧めいたします。
・・・メチャクチャな紹介で申し訳ない限りです。画像がヘタなのを含めて、お詫びいたします。


 実は初日、ブースの位置の確認、というか気付くのが遅く、やっと解ったのが閉館間近だった事と、こちらもブースに居た方は談笑しており、話し掛けづらく、眺めたい衝動を押さえ、二日目に賭けました。
で、二日目の一般開場前に撮影して、(その時は確か誰もいなかったはず・・・だと思います。多分・・・)有楽町マリオンのからくり時計さんに付き添ってもらいご挨拶に行きましたが・・・こちらもご迷惑おかけしたので無いか、不安だったりします。まあ、余り長居するのも失礼かと思い、ご挨拶と撮影を行って退却したわけですが・・・。

 

この色のセンスのよさ、とても真似できません・・・

まずは、主宰である畔蒜幸雄氏製作のシボレーカプリスをば。

畔蒜氏は主にコルベットやマスタングなど、アメ車をメインに展示なさっており、どれも素晴らしい出来でしたが、そちらは他の方がレポートするであろうと思ったことと、カスタムのセンスのよさから、この作品をチョイスしました。
パープルのボディカラーって結構難しいんですよねぇ。車種選定や方向性を間違えるととたんに下品になりますから・・・
この作品はピンクのストライプやバイオレット(日産の車ではありません。スミレ色という意味です)の内装でコーディネイトして、バランスを整えてて、センス溢れる作品に仕上がってます。


1/12はやってみたいけど置き場所がなくて困る・・・

次に、古の名作田宮1/12のダットサン240Z(73年サファリ優勝車)を、製作なさったのは田中尚氏。

このキット、欲しいとは思うんですけど高くておき場所も無くて、な体たらくなわたしゃ製作なさっただけでも拍手ものなのに、作りこみの凄さ、完成度の高さにはただただ恐れ入るばかり・・・
『プチ・カラージュ』の製作記事を本がボロボロ、とまでは流石にしませんが(大事に読んでます)、繰り返し読み漁ったわたしゃ実物が見れるとは思いもしなかっただけに感動です。



実はプチカラ誌上一番度胆を抜かれた作品

T.Mセバスチャン氏製作の田宮の350Z改造ロードスター。今回私がお世話になったアンクルトムさんの友人だそうで氏のサイトに特別掲載しております。

実は私もこの改造やろうと思ったものの、昨年のHME会場の札幌ファクトリーの日産ギャラリーで展示されてた実車のあまりの違いに敗北した思いのある一台な為、Warachan同様、ただただ敬服する次第・・・。
実車のリヤセクションは複雑な曲線構成なため、造形センスに長けてないとこの面構成を把握することははっきり言って不可能。私が断念した理由もそこにあります。それを成し遂げたのには、恐れ入りました・・・。



この車も私が敗北した一台

Zといえば、こちらも外せないスーパーZを製作なさったのは、坂本洋児氏。

ご存知アオシマのキットを各部ディティールアップした清潔感溢れる仕上がりと、この車最大の売りでありこのキット最大の欠点であるガルウイングドアのヒンジを作り直し、しかもチリをきちんと合わせたのには参りました・・・。

私も製作再開しなければ、と思ってるんですが、はっきり言ってここまでの仕上がりは今の腕では・・・なところです。

趣味に出来る車をお持ちなのが羨ましい・・・

ご自身の愛車であるミニ・カントリーマンを製作なさったのは棚瀬和重氏。

リヤセクションを新造なさっていましたが、この作業、実際やってみるとわかりますがボディの形状を形成する段階において寸法や角度など車体精度をきちんと取らないと、形状のバランスが崩れて、全て台無しになるため、(わたしゃケンメリワゴンでそれを思い知らされました)その作業をそつなくこなす技術力の高さに敬意を払います。

なんと言ってもボディライン、実車をお持ちとは言えど、正確にトレースした凄さに恐れ入りました。

フェラーリ250GTとどちらにするか迷いましたが

ロータスMk.6を製作なさいましたのは青山成吾氏

こちらの作品は、詳細な事、解らないのですが・・・素晴らしい作品です。(ご挨拶した際、当人にお会いしたにも関らず・・わたしゃかなり間抜けです)
往年の草レーサーといった風情はひしひしと伝わってきます。実は、氏の作品、モデルカーズ誌掲載のフェラーリ250GTとどちらにするか迷ったのですが、(02ターボは完全に撮り忘れ。今更ながら後悔してます)あえてこちらを選びました。なんて言うか、言葉で言い表せない何かを感じるんですよ。(単に文才無いだけですが・・・)



フォーミュラーカーはわかりませんが・・・

ビックスケールのフェラーリF2002を製作なさったのはHANIWA氏。

わたしゃフォーミュラーカーは全然わからない人なんで、この車に関することはコメントできませんが、作品の存在感に圧倒されるばかりです。鮮やかなマルボロレッドのボディに目を奪われがちですが、丁寧、且つ正確に貼られているサスアームやウイングのカーボンデカールが、作品を引き締めています。(私だったら、デカール張るのに嫌気が差してガンメタ塗って誤魔化しそう・・・)

 

店主Takuの感想

 実は、今回の展示会詳しく調べてなかった為、(そんな余裕なんてありませんでしたし)参加していることすら知らなかったのですが、カーモデル界のプロ集団、しかも展示品の大半は雑誌誌上で拝見していた作品でまさか実物を見ることができるとは思いもよらなかっただけに嬉しい誤算でした。勿論全てハイレベルでただただ恐れ入るばかり・・・。全ての作品を撮影できなかったのが本当に悔やまれます。(小林永治氏のランエボも撮り忘れた一台)

 二日目に私がブースにお邪魔した際、畔蒜氏、青山氏、棚瀬氏のお三方にご挨拶いたしましたが、緊張してた為か、自分でも何言ってたのか(多分挨拶だと思いますが)、失礼な事しなかったか、(それは大丈夫と思いますが)ご迷惑をおかけしなかったかどうか(それが一番の不安)、それが気がかりだったりします。 これからも多方面での皆様のご活躍、期待しております。

(掲載日2004年6月20日)

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